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2013年2月2日土曜日

琴引浜鳴き砂文化館@京丹後市

京都市の北にある丹後半島には琴引浜(ことひきはま)というとても美しい名前の浜辺があります。
ここは、鳴き砂の浜辺としても知られており、「琴引き浜の鳴り砂を守る会」が結成されており、地元の方々によって浜辺の清掃活動なども行われています。
こうした一連の環境運動のさきがけになったのが、上石津町時出身で同志社大学の名誉教授で紛体工学(粉の研究)の権威であった、故三輪茂雄さんでした。
三輪先生は学生の一言で琴引浜の鳴き砂のことを知り、その後半生を世界の鳴き砂の保護に捧げられました。
琴引浜のそばを通る国道沿いに「琴引浜鳴き砂文化館」が建てられており、その庭には三輪先生の顕彰碑が立っています。
もし、あちらのほうに行かれる機会がありましたら、ぜひ、立ち寄ってみてください。

琴引浜は全長約1.8kmの白砂に覆われた美しい海岸。
鳴き砂という現象はかつては日本の各地で見られたそうですが、今は環境破壊のため、数少ない場所でしか体験することができません。
また、いつでも砂が鳴るというわけではなく、濡れていたら鳴らないそう。
この日は残念ながら、鳴きませんでした。
 
鳴き砂は石英が多く含まれ、踏んだり棒で押したりするとクックッと鳴きます。
少しでも砂が汚れると鳴きません。
わたしにはカエルの鳴く声に聞こえるのですが・・
琴引浜とは昔の人々の想像力に脱帽です。
 

琴引浜には美しい小さな貝もいっぱい住んでいます。
浜辺にはきれいな貝がらが打ち上げられています。
 

「鳴き砂の父」茂雄先生の記念碑。
 
館長さんに上石津から来ましたといったら、いろいろ話してくださいました。
茂雄先生は亡くなるその日も「琴引浜」の鳴き砂についての文章を書かれていたとのこと。
たかが砂、されど砂。
音楽や美術を愛するのと同じく、私たちを楽しくさせてくれるもの、癒しの力があるもの、お金には換えられないすばらしいものです。
 
浜の管理人さんが、砂が鳴く場所をおしえて下さるようですよ。
 
 

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